NHKから国民を守る党が「休眠」を発表

立花孝志党首の逮捕に関連するものか、「撃退アプリ」や関連Webサイトの順次停止も発表 / 2026年03月04日

NHKから国民を守る党は、NHK受信料問題を論点とした政治団体で、(前身の組織は)かつては2人の国会議員を有していました。その後、みんなでつくる党側との争いや兵庫県知事選挙に関係する誹謗中傷等の実行などを起こしたことで知られています。

昨日、NHKから国民を守る党は公式サイト及びX上で、「党の休眠」を発表しました。この記事ではその概要を簡単にまとめます。

結論

  1. NHKから国民を守る党が「党の休眠」を行う
  2. 関連アプリやWebサイト等は順次停止
  3. 立花党首の逮捕が影響か

党の休眠

2026年3月3日、NHKから国民を守る党は、公式サイト及び公式X上で、「党の休眠」の方針に関する文書を公開しました。これは2月27日に党首である立花孝志さんによって示された方針とのことです。

NHKから国民を守る党による「党の休眠」を宣言する公式サイトのスクリーンショット。2026年3月4日午前5時30分時点。

撃退アプリ」も3月2日にサービス終了の案内を行っており、サブスクリプションの停止及びアプリの終了を3月31日に行う旨を発表しています。党の休眠が主な理由とされていますが、アプリの更新に必要とされている党首所有のデバイスにアクセスが、党首は現在勾留を受けているため不可能であることも合わせた終了としています。

撃退アプリ上には党員証としての機能も付与されていたとのことですが、こちらも同様に3月末で停止するとのことです。党員証そのものはNFTとして扱われているとのことで、ブロックチェーン上には存在し続けるとのことですが、公式サイト等にコントラクトアドレス等が公開されていないため、譲渡等が行えるかなどは現在のところ不明です。

また、「党関連ホームページ」が何を指すかは不明瞭ではありますが、これらも順次サーバー停止を行うとのことです。この記事の公開時点で公式サイト等にアクセスは可能ではありますが、今後停止する可能性が存在します。

これは拘置所に勾留中である立花孝志党首との書面におけるやり取りを通した上でのものであるとのことです。また、党としての活動再開のめどはたっていないとのことです。

最後に

NHKから国民を守る党は、「ネット地盤」を活用しようとした初期の試みであると言えます。かつて首都高速道路の料金の不払いを行っていたフリーウェイクラブと同様の「ビジネス」であったとの指摘はありますが、国政にまで影響を及ぼしたという点では異質のものであると言えるでしょう。

「ネット地盤」・「ネット選挙」・「SNS選挙」という言葉が流行する以前から、Webサイトやブログ・SNSを活用していた政治家・政党は存在していました。例えば自民党の河野太郎さんは記録に残っているものでも1998年11月からWebサイトの運用を始めており、現群馬県知事の山本一太さんは参議院議員時代の2001年3月からブログの更新を続けています。

しかしながら、このような政治家によるWebサイトは地元に十分な地盤を持った上での情報発信です。「ネット」の効果を指摘される国民民主党も主要メンバーは選挙区にきちんとした地盤を持った上での躍進であり、地元の地盤が無いか極めて薄弱な政治家・政党が躍進を遂げたのはNHKから国民を守る党が初期の事例と言えるでしょう。

ただ、石丸伸二が大きく躍進した都知事選や、「二馬力選挙」で話題となった兵庫県知事選などが行われた2024年時点で、党勢は大きく減退してしまっていました。兵庫県知事選においては立花孝志さんが十二分に関与しており実際に結果を左右したとはいえ、NHKから国民を守る党関連の勢力の復活にはあまり寄与しなかったと思います。今回の「休眠」は再開が期待されているようなものではなく、事実上の活動停止と考えられます。インターネット上のメディアが本当に選挙の行方を左右するようになったこの時代に、それを掘り起こしたと言えるNHKから国民を守る党の活動が休眠するのは、何とも皮肉なものです。

Writer

Osumi Akari

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